顎関節症とは、口を開け閉めする際に顎の関節の音がする、口が開けにくくなる、顎に痛みが生じるなどの症状がみられる顎の疾患を指します。
顎関節症になってしまう原因は様々なのですが、主に下記の様な理由があります。
・歯の噛み合わせ
歯並びや噛み合わせが悪いと、顎関節に負担がかかります。
下顎だけが出ている受け口、上の前歯が出ている出っ歯などがこれにあたりますが、上下のバランスが悪いと顎のゆがみに繋がり、顎関節症を引き起こす原因になるケースがあります。
これらの要因として挙げられる事が多いのは、遺伝による骨格や歯の大きさであると言われています。
・ 精神的緊張やストレス
強いストレスを感じると、日中に食いしばりをしたり、就寝中の歯ぎしりに繋がる場合があります。
これらは、顎関節や顔の側面にある筋肉である咬筋の緊張により負荷がかかってしまい、顎関節症の原因になる場合があります。
特に就寝中の歯ぎしりは意識してやめる事が難しい傾向が強いと言われています。
・外傷
スポーツや事故などで顎を強く打ってしまった場合や硬い食べ物を噛んでしまった時など、瞬間的に顎に強い力が掛かかってしまうと顎関節症の原因になる場合があります。
・ 日常生活のくせ・生活習慣
頬杖をつく、うつぶせ寝をする、固いものや大きいものを噛んだりする事は、顎関節に負担を掛けることになる場合があります。
また、長時間同じ姿勢をとったり、猫背やあごを突き出すような姿勢のまま生活する時間が長い場合も、顎関節に負担を掛け続ける結果になり、顎関節症の原因になる場合があります。